「BloomReach」の夢~パーソナライズされたWeb体験のその先~

BloomReachは、すべてのWEB利用者に最適化された情報を提供するシステムを開発している会社です。
最近のWEBのスタンダードとなりつつある「パーソナライゼーション」の仕組みを世の中に提供しています。
BloomReachの開発したプラットフォームシステムは消費者の利便性向上はもちろん、一般ユーザーの動向や関心を知りたい企業に対しても、有益なアプリケーションで収益化をサポートしてくれます。

BloomReachの誕生

BloomReach CEOのRaj De Datta氏は「我々の役目は、すべてのWebサイトやアプリ、そしてあらゆるデジタル体験と消費者を結びつけることです。消費者に対しては彼らが本当に求めているものを、そして企業のマーケターに対してはデジタルへの投資に見合った収益を提供していきます。」と話します。

2009年、BloomReachは機械学習の科学者であるAshuとの共同設立としてスタートしました。
Raj氏はそれ以前にも、ロードバランシングやインターネットサービスプロバイダなどインフラにかかわるスタートアップをいくつか手掛けていましたが、「マーケターを支援する方法」を探していました。
そんな時、当時Googleに勤めていたAshu氏と出会ったのです。Ashu氏はGoogleで検索エンジンにかかわる仕事をしていましたが、「消費者をサポートする方法」を探していました。
2人の探しているものは一見すると真逆のようですが、「消費者に関連性のある体験を提供することがマーケターにとって利益になる」それなら互いの利益になる方法を作り出そう、ということでBloomReachの歴史は始まったのです。

BloomReachの3本柱、パーソナライゼーション、SEO、分析

BloomReachの掲げている強みは「パーソナライゼーション」「SEO(検索エンジン最適化)」「分析」という現代のWEBにおいて重要な要素の3本柱です。
SEOに特化した企業や使いやすい分析ツールを持つ企業は他にもたくさんあります。しかし、BloomReachはランディングページから閲覧、検索、ナビゲーション、パーソナライゼーションそして分析に至るまで、顧客体験全般を包括的に管理するプラットフォームを提供できるのです。Raj氏はこんなに手厚いサポートはほかの企業では出来ないと、そして自信を持っていると語ります。

データそのものもBloomReachが強い点といえるでしょう。顧客データのみならず、あらゆる製品やサービスのデータを深く理解しています。それによって、人々が求めているものがしっかりと把握できます。
きめ細やかなデータ分析と深い製品理解をもって、より良い顧客体験を提供することができるのです。

加えて、所有する機械学習やデータ科学など、独自のアルゴリズムはBloomReachの最後の砦となる強みです。
システムは顧客や消費者と接触するたび賢くなっていきます。日に日に成長していくシステムによって毎日のその瞬間に一番高いクオリティの体験を提供できるのです。

BloomReachの提供する体験

カリフォルニアに拠点を置くBloomReachのクライアントは大手商社や小売業者です。
百貨店のNordstrom、航空会社のSouthwest Airlines、事務用品販売会社のStaplesといった大企業で、そういった企業にとっての問題をテクノロジーでサポートしています。
大企業が一人ひとりの消費者のニーズに合わせたWEBページを作ることは、データが膨大過ぎて不可能に近いのです。
その解決として、BloomReachのように自動かつデータに基づいた拡張性のあるテクノロジーが必要不可欠ということになります。

システムの具体的な活用法としては、ランディングページの運用、検索窓のサポート、服を探す際にはレコメンデーションなど。
どんな製品があなたに合うか、どんなコンテンツを表示するか、あなたがどんなものに関心を持つのか、そういった判断を下す際にも、BloomReachの分析ツールが使われているかもしれません。

収益モデルとしては、SaaS(Software as a Service)のスタイルをとっています。価格はWebサイトの規模や会社の規模で決まります。

BloomReachがパートナーに選ばれる理由は、企業がパーソナライゼーションという課題を解決するにあたって、どのようなことを考えるかを想像してみるとシンプルでしょう。
まず起きるのは、WEBサイトをパーソナライゼーションするにあたって、「人の手で行うのか、テクノロジーに任せるのか」という問題です。
ですがこの問題は多くの企業が「手動では解決できない」という結論になると思います。そこまでWEBサイトを変更するための人員を割くことはできないのです。

そうすると次に考えられるのは、この分野に強いパートナーを探すことです。
そこで、「幅広い顧客体験を扱える」「需要とデータを深く理解している」「高いテクノロジーがある」などの理由からBloomReachがパートナーに選ばれることが多いのです。

Web全体を「BloomReach化」したい

現在ヨーロッパやアジア、オーストラリアの顧客とも取引を始めているBloomReachですが、まだ日本市場には参入していません。
アメリカからスタートし、最初の海外拠点をロンドンに置きました。ヨーロッパにすそ野を広げ、今は別の言語へのローカライズを開始したところです。

日本語や中国語、韓国語はグローバル化の最終フェーズになるとRaj氏は言います。ですから、日本への進出にはもう少しかかるでしょう。

しかし、今後のRaj氏のビジョンは壮大です。展望をRaj氏はこう語ります。
「私のビジョンはWeb全体を「BloomReach化」することです。つまり、靴でもデート場所でも、あるいは映画や休暇の過ごし方でも、とにかくデジタルで何かを探す際、不快感をおぼえることなく、最高のオンライン体験を味わってもらいたい、と考えています。」

世界中のすべての人が今欲しい情報に出会える環境づくり。それこそがRaj氏の目的であり、BloomReachの担う夢なのです。

(via 消費者にパーソナライズされたWeb体験を提供する「BloomReach」)

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