オンライン学会のメリットとデメリット
【PR】=====================
=====================

新型コロナウイルスの流行により、スポーツ、ライブやコンサート、展示会など…規模の大小に関わらず様々なイベントの中止・延期が相次いでいます。
この波は当然アカデミーの世界にも訪れており、今春開催を予定していた学会のほどんどが中止となってしまいました。
そんな中、学会やシンポジウムのオンライン開催が注目を浴びています。
学会のオンライン開催とは、オンライン会議システムやビデオ会議システムを用い、完全にバーチャルの空間で学会を行うことです。
学会のオンライン化により、通常型の学会に比べ運営側・参加者側はどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
オンライン学会のメリット
学会・学術集会の会場費などのコストや時間のロスをカット
各拠点にいたままオンラインで学会が開催できる為、会場費や人件費など、大幅なコストの削減が可能です。
大規模な学会であればあるほど会場・人材の確保や準備が必要ですが、オンライン会議ではそれらの準備が必要ないため、非常にスピーディーに開催までもっていけます。
資料や論文も完全にオンラインで閲覧が可能なため、印刷の手間や費用も必要なくなります。
また、遠方からの参加者は宿泊費や移動のための時間的なロスもカットできます。
完全オンラインなのでキャパシティなどの制約を受けずに集客や参加が可能
通常型の学会では会場のキャパシティがあらかじめ決まっているため、参加者が多すぎてすべて受け入れることができなかったり、逆に想定よりも集まらず赤字になってしまう事が起こりえます。
しかし、学会をオンライン開催することで、参加者の人数調整を簡単に行うことができるため、赤字リスクは格段に少なくなります。
さらに、拠点に居ながらオンラインで学会に参加が可能な為、普段遠方にいるメンバーも学会への参加のハードルが格段に低くなります。
遠方に居ながらバーチャルでのコミュニケーションが可能
ビデオ会議システムを用いるオンライン学会では、マイク・カメラを用いることで、遠方の参加者ともフェイストゥフェイスのコミュニケーションが可能です。
また、PCだけでなく、タブレットやスマートフォンからでもアプリをインストールするだけで参加可能なため、特別な機器をそろえずとも参加を決められます。
演題登録システムや論文の管理など、オンラインならではのサービスが充実
ITインフラの充実により、参加費の決済や参加受付、論文の管理などすべてがオンラインで完結するため、管理や進行がしやすくなりました。
また、チャット機能やアンケート機能、記録の確認など、サービスが充実しているため、それらを活用することで学会がその場限りにならないようフォローアップが可能です。
オンライン学会のデメリット
個々のインターネット環境により満足度が左右される
オンライン学会は、ひとりひとりのネット環境に差があるため、通常型の学会のように全員が同じ条件で参加することは難しいです。
回線が不安定だったり、通信制限などで遅延が発生したり接続が切れてしまう可能性も高いため、会議の進行を妨げてしまう可能性があります。
バーチャル空間のため学会の雰囲気が汲み取りづらい
一か所に集まり顔を突き合わせて話さないため、どうしても全体の雰囲気が読み取りづらいなどがあります。