パーソナライズ実例 メリットとポイント
さまざまな形のパーソナライズ機能
個人の属性に合わせて行うパーソナライズ、それだけでなく行動に合わせて行うパーソナライズ。
様々な実例を通してご紹介してきました。
今回はパーソナライズ実例とそのメリットやポイントをご紹介してまいります。
キュレーションにおけるパーソナライズ
キュレーションとは「特定の切り口で インターネット上にある情報を選定し、公開する」という意味で用いられます。
NewsPicks
ここ数年で「キュレーションメディア」という言葉が浸透してきていると思いますが、NewsPicksもそのひとつです。
ニュースキュレーションサービスとも呼ばれ、ジャンルやメディアを選択し、取得するニュースの範囲を決め利用するサービスで、
NewsPicksでは、各業界の著名人・専門家であるユーザーをフォローし、彼らがオススメする情報をタイムラインでチェックすることができます。
また、利用開始時に設定する興味のあるジャンルに関連したおすすめユーザーを自動でフォローする機能も付いています。
Gunosy
Twitter、facebookなどのSNSと連携でき、そのアカウントから興味を分析してパーソナライズされたニュースを配信するサービスです。
連携を使って、情報や感想を発信していく中でどんどんパーソナライゼーションの精度が上がり、興味のない情報は表示されないようになります。ユーザー側としては、興味のない情報がない=使っていて面白いサービス、ということで利用してもらえるようになる訳です。
SNSにおけるパーソナライズ
日本でどんどんとそのシェアを増やしているのがTwitter。最近では「おすすめユーザー」や「広告」がタイムライン上に流れるようになりましたね。
Twitterのパーソナライズの中で良いところは、ユーザー側の設定によってパーソナライズ・情報収集ともに停止することができることです。
加えて詳細なプライバシー設定は約10項目。ツイートの公開非公開をはじめ、様々なプライバシー保護手段の設定ができる点はユーザーにとって安心して使えるポイントとなるでしょう。
Twitterとならんでユーザーが増えているのがfacebook。facebookの「知り合いかも?」は結構知り合いが出てきてびっくりします。
インポートした連絡先や、入力したユーザー情報に基づき表示されるのですが、ちょっと不気味というか、プライバシーに踏み込まれたように感じる人も多いのではないでしょうか。
実際「知り合いかも?」は不要なユーザーを非表示にはできるものの、この機能自体は非表示にできない様子。
パーソナライズは、ユーザーの求めている情報を、少ないステップで簡単に・早く提供するものですが、それはユーザーの個人情報を用いて実現するものです。プライバシーの尊重・個人情報の扱いには慎重な姿勢が求められます。
動画サービスにおけるパーソナライズ
YouTube
若者のみならず全世界、全年代の心をつかんだ動画サービスがYouTubeでしょう。
YouTubeのパーソナライズは分かりやすいもので言うと、「登録チャンネルの最新のアップロード」「再生履歴に基づくあなたへのおすすめ」の表示です。
facebookの「知り合いかも」と同様、この「あなたへのおすすめ」機能は停止や非表示には設定できません。
YouTubeの取り組みは、動画投稿者にも向けられます。
動画投稿者向けのクリエイターハンドブックを提供しているというから驚きです。しかし、これは大切な施策でしょう。
パーソナライズの普及が著しい現在、そこから一歩抜きん出るためには、パーソナライズのアルゴリズムを理解し正しく利用することが成果に欠かせない要素となってくるのです。
オウンドメディアでのパーソナライズ
オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で独自に運営・保有するメディアのことで、本来はパンフレットや自社サイトも指す言葉です。しかしオンラインマーケティングでの使われ方は、どうやら自社で運営・情報発信を行うブログやサイトを指している場合が多いようですね。
製品・サービスを知ってもらう目的、製品・サービスを気に入ってもらう目的などオウンドメディアの目的はわかれますが、「この記事を読んだ人へのおすすめ」といった形での記事のレコメンドや、特定の登録者に向けて発行されるメルマガを運用する、という形式のパーソナライズが多く見られます。
たくさんの”つながり”が作りやすく、顧客関連データが増え続けるなかで「どうやって」「何を目的に」をしっかり考えながら運用していくことが求められていると感じます。
(via パーソナライズとは?7つの事例に見るメリット)